「コロナで急に夫が罵倒してきたり、暴力をふるうようになった」
「コロナで妻が攻撃的にふるまうようになった。家庭に居場所がなくつらい……」
とお悩みの方へ向けてこの記事をかいています。
DVは逃げ場がなく、
身近なパートナーが攻撃してくることもあり、
誰にも相談できず、深く悩んでしまいますよね。
そんなあなたに向けて
DVの原因と、残酷だけれども効果的な対処法をお伝えしていきます。
2013年からまぐまぐ!で「仕事の嫌な人に苦しめられない人の対応方法」のメルマガを配信、
人間関係で苦しむ人の相談・カウンセリング、プログラムの作成・販売をしています。
わたしがお届けするのは、「コミュニケーションのゴキジェット」
脳のしくみを悪用した ” 殺傷性がある人間関係の解決方法 ”です。
コロナによる家庭内DVが増えている原因とは?
元々、DV気質がある人が
自宅にいる時間が増えたので
必然的にDV被害者が増えたのではないか、
とぼくは考えています。
中にはストレスのあまり
DVをやってしまった、
という人もいるでしょうが、
前者に比べれば小さい割合です。
というのも
わたしたちが目の前の刺激に対してどう行動するかは
決まっているからです。
心理学者スキナーは、ネズミに「レバーを押す」行動を
おぼえさせる実験を行っています。
「レバーを押す」と「エサ」をあげるようにするだけですが、
ネズミは「レバーを押せる」ようになります。
DVをする人間は、DVによって
「エサ(優越感や相手を支配できる感覚)」
を味わえるので、DVをするのです
家庭内DVをする人間が持つ「刺激―反応セット」とは?
「刺激―反応セット」とは
たとえば、「レモン(刺激)→唾液が出る(反応)」
というように刺激と反応がワンセット
になっている、ということです。
たとえば
職場のパワハラ上司を見たときに
冷汗が出たり、不愉快になるのは、
「パワハラ上司(刺激)→不愉快・嫌な汗が出る(反応)」
という刺激―反応セットが事前に
作られているからです。
この「刺激―反応セット」は
初見のものや初めて体験するもの以外の
ほぼすべての刺激に対して
どう反応するかが、あなたの中で決められています。
DVもそうで、
「家族が不愉快な言動をした(刺激)→暴言・暴力(反応)」
という刺激―反応セットがある人は
DVをしますし、
「家族が不愉快な言動をした(刺激)→話し合いで解決する(反応)」
という刺激―反応セットがある人は
DVをせずに話し合いで解決を図ります。
職場で孤立したり
嫌われたり、嫌な人のサンドバックにされる原因も
実はこの「刺激―反応セット」が原因です。
たとえば
「注意をされた(刺激)→不服そうな表情になる(反応)」
という刺激―反応セットを持っていると、
注意をした人はあなたに対して
「わざわざ時間をとって注意してやったのに!」
と怒りを持つようになり、嫌われてしまいます。
また悪質なクレイマーや、言葉が通じない上司も同様です。
こちらが下手に出るような言動をしていると
相手はどんどんエスカレートしてしまいます。
つまりこうした弱いものには強気な人は
「相手が下手に出る(刺激)→もっと自分勝手にふるまう(反応)」
という刺激―反応セットを持っています。
ですので、
「下手に出ない」という「刺激」を相手に
ぶつける必要があります。
DVをさせない「刺激―反応セット」とは?
では、DVをさせない
「刺激―反応セット」とは何でしょうか?
DVパートナーが苦手な「刺激」を
ぶつけることです。
たとえばDV夫が「母親」に弱いのであれば、
DVの様子を母親に相談をして、
対処してもらう、ということです。
たとえば、事前に夫の母親と打ち合わせをしておき、
部屋の様子がモニターできるような状態にしておきます。
そして、夫がDVをしてきたら、
母親が電話やテレビ電話などで対処する、
といったように、
とにかくDV加害者が、DVをしたときに
苦手な「刺激」をぶつけるようにします。
すると、DV加害者の中で
DV(刺激)→反応(不愉快な気持ち)という
刺激―反応セットが作られるため、DVが消えていくでしょう。
まずはDV加害者から距離をおくことが必要です。
まとめ
DVは根深い問題であり、
「距離をおいたほうがいい」と言われても
経済的な問題、心理的な問題からできないことが多いです。
もし、あなたがDV加害者から距離を置くことが
できないのあれば、
DV加害者がDVができなくなる
「刺激」をぶつける。
そのために、自分ひとりで対処するのでなく
周りの人をどんどん巻き込んでいく
ようにしてみてください。
進藤