あなたは職場で信頼関係を築くことができず
悩んでいませんか?
信頼関係がないと
後輩に仕事をしっかりこなしてもらえなかったり、
上司から信頼されずに仕事を任せてもらえない……
という厄介なことになります。
そこでこの記事では
職場で上司や後輩、取引先までに
幅広い人と信頼関係を築く、
シークレットな情報をお届けします。
2013年から人間関係で苦しむ人の相談・カウンセリングにのり始め現在は500人以上の悩み解決に携わってきました。
また、カウンセリングだけでなくプログラムの作成・販売もしています。わたしがあなたにお届けするのはスキルではありません。あなたの世界を映画のように一変させる” テーマ ”です。
とはいえ、他のサイトや書籍・セミナーのように
いきなり「信頼関係を構築する聞き方」
「人に信頼される話し方」などのスキルを話すつもりはありません。
テクニックだけでは、
信頼関係は作れないからです。
NLPという心理学の分野では
ミラーリングという技術があります。
これは相手のしぐさをまねることで
相手に親近感をもたせ
信頼感をいだかせるテクニックです。
「進藤さん、そのテクニックすごいですね!」
とあなたは思うかもしれませんが、
ミラーリングだけで
信頼関係を作ることは
むずかしいです。
ひとのこころは
技術1つで簡単にころっと
落ちるものではありません。
わたしたちはまず人の心理を
知る必要があるのです。
ですので今回のテーマは……
人間関係の核心を踏まえた
信頼関係の構築法
となっています。
ではさっそく、
「人間関係の核心」に
迫っていきます。
そもそも信頼関係を築くとは?
信頼関係を築くとは……
「ストローク」です。
もっと簡単に言うと、
言葉のキャッチボールです。
会話のキャッチボールには
大きく2つの種類があります。
肯定的ストロークと
否定的ストロークです。
たとえば、
あなたが誰かとキャッチボールをするときに、
相手があなたが受け取りやすい場所やスピードで投げてくれたら、
キャッチボールをしていて楽しいと思います。
このようにあなたを
快適にさせるボールを
肯定的なストロークといいます。
反対に160キロの剛速球をいきなり投げて来たり、
あなたの頭上3メートルの場所に暴投するような相手では
キャッチボールをしていても苦痛でしょう。
このようにあなたを
不快にさせるボールを
否定的なストロークといいます。
具体的な例を言います。
信頼関係を築く「肯定的なストローク」
たとえば
- あなたがいると嬉しい
- ~してくれてありがとう
- ~さんがいると職場が明るくなるよ、
などと
相手の存在を認めたり、ほめたり、
感謝を言うことを指します。
ちなみに肯定的なストロークには
- 相手の成長を促す
- 相手を幸せな気持ちにする
- 相手があなたに好感を持つ
など数多くの効能があります。
信頼関係を破綻させる「否定的なストローク」
- 「馬鹿野郎」
- 「お前なんてさっさと辞めろ」
- 「お前はいらない」
など、相手を侮辱したり、
暴行を振るったりする言動を指します。
否定的なストロークを
相手に行うと、
- 相手があなたを嫌いになる
- 相手のパフォーマンスやモチベーションを下げる
- 相手の気分を落ち込ませる
- うつにしてしまう
などの悪い作用を及ぼします。
ここがミソなのですが、
わたしたちはストロークがないと
生きられない生き物です。
ですから、相手から何らかのストロークが
与えられないと、悪口や嫌がらせをしてまで、
ストロークを相手から得ようとするのです。
少年犯罪の研究では
親からのストロークの欠如が
非行につながっている、という
意見が受け入れられていますし、
たとえば職場の上司がパワハラをしてくるのでさえ、
ただ単に「ストロークが足りないから」
が原因であることがあります。
ですから、
あなたが理想的な信頼関係を
築きたいと思うのであれば、
否定的なストロークを与えずに
逆に肯定的なストロークを
与えてみてください。
肯定的なストロークを投げ続ければ、
相手からも好意的な反応を
得られるようになり、
これがあなたにとっても
「ああ、この人はハッピーにしたい!」
とあなたも心から肯定的ストロークを投げられるようになり、
お互いポジティブな関係を作ることにつながるのです。
なぜ、信頼関係に肯定的ストロークが有効か?
わたしたちには「返報性」と
呼ばれるシステムが備わっているからです。
「返報性」とは受けたものと同程度のものを
返さなければいけない社会的ルールのことです。
たとえばあなたが誕生日に
恋人から5万円のブランドのバッグをもらった場合、
恋人の誕生日には
同程度の価値のプレゼントを
渡すでしょう。
返報性をお互いに満たしていくことで
信頼関係はより深まっていきます。
しかし、逆に返報性を満たさない場合、
信頼関係はあっけなく壊れます。
たとえばあなたが恋人に
5万のブランドのグッズを
プレゼントしたのに、
あなたの誕生日には
100円の靴下をプレゼントされたとしたら、
どう思うでしょうか?
神経を疑いますよね?
ですから、
もしあなたが相手と深い信頼関係を築きたい……と思うのであれば、
次の2点はしっかり守っておきましょう!
①「返報性」のルールを守る。
②否定的ストロークは使わず肯定的ストロークを使う。
信頼関係を作る具体的な方法とは?
今からさらに具体的な
信頼関係を築く「肯定的なストロークの代表的例」を
8つ紹介していきます。
可能な限り、豪速球で肯定的ストロークを投げていきましょう!
豪速球で投げれば投げるほど、信頼貯金も信じられないほど
高まっていきます!
気持ちのよい挨拶
「おはようございます」
「お疲れ様です」
という挨拶を欠かさないようにしましょう。
それがどんな相手であれ、
あいさつをするだけで
好感を得られます。
小さいことでも感謝を伝える
たとえばあなたの代わりに
書類を整理してくれていたら
「ありがとうございます」、
あなたが落とした
ハンカチを拾ってくれたら
「ありがとうございます」
とうるさいくらい、感謝を言うことで、
誰もがあなたを助けたくなります。
人は感謝されることが
好きな生き物だからです。
相手の変化に注目する
たとえば、相手が髪を切ったときに
「髪切ったんですね。素敵ですね」と言うことも
肯定的なストロークに入ります。
他にも服やイヤリング、
ネイル、時計などモノに注目をして
「良いセンスですね」
と褒めるのもポイントが高いです。
褒める
褒めるときに
「条件つき」で褒める人がいますが、
できるだけ無条件で褒めるようにしましょう。
条件つきとは、たとえば
- 「仕事でノルマを達成したとき」
- 「テストで構内で10番以内に入ったとき」
に褒めるなど、
「条件」があることを意味します。
条件つきでしかほめられないと、相手は
- 自分の限界を超えて頑張る
- 諦めて頑張らなくなる
という2択を迫られることになります。
前者は燃え尽きてしまうことに
繋がりますし、
後者では仕事で
成果を出さなくなります。
ですから、
成果を出したときは
「この案件はすごく難しかったのに、
流石はうちの会社のホープだ」
と褒めるのはもちろん大事ですが、
成果を出さないときにも……
- 「君はいつも頑張っているから、 わたしの気持ちも引き締まるよ」
- 「君はレポートをすごく丁寧に作ってくれるから、読みやすいんだ。ありがとう」
などと無条件に褒めることの方が
とても重要です。
普段から無条件で
誉めていきましょう。
小さな手助けをする
あなたができる範囲で、
相手を助けるようにしましょう。
大きなことで
なくてもいいので、
たとえば相手が
仕事を抱えて大変なときは、
自分の定時時間に
終わる仕事だけ手伝ったり、
重い荷物を持っていて
大変そうだったら、手を貸すなど、
ほんの小さい手助けを
するようにしましょう。
「こんだけ手伝ってやったんだから、
何か見返りがあってもいいのに」
と思うことがあると思います。
そのときは、あなたが相手を
手伝いすぎていることが原因であることが多いので
手伝う作業量を減らしましょう。
また、あまりに手伝いをすると、
相手も「悪いなあ」と罪悪感を感じてしまうので、
それを感じさせない配慮も必要です。
ですから「大きな手助け」ではなく、
「小さな手助け」をしましょう。
小さなプレゼントをする
たとえば、あなたがほとんど知り合って
間もない人に「50万円のロレックスの腕時計」
を渡したとき、
相手は「50万円のロレックスの腕時計」
と同じ程度のものを返さないといけない……
と「返報性」が働いて、強いストレスを感じてしまいます。
アイドルに高額のプレゼントを
するファンがいますが、
多くの場合、アイドルは
プレゼントを返却するそうです。
この場合も「返報性」が働いていて
高額のプレゼントに見合うものを
返せない、と判断するからです。
しかし、ファンは自分の気持ちを
「踏みにじられた」と考えて
悪質なストーカーになったり、
暴行事件を起こすことがあります。
ここでも「返報性」が働いています。
すなわち
「こんなに一生懸命頑張ってプレゼントを選んで、
こんなに高い金を払ってわざわざおくってやったのに、
どうして俺の気持ちを受け取らないんだ?」
と思うわけです。
プレゼントを渡すとき
大切なことは、相手がストレスを感じることがない、
小さなプレゼントを渡すことです。
最初の内は
高くても1000円くらいの
プレゼントが効果的だと思います。
ただし、
- 長年結婚をしている相手
- 10年来の親友など
関係が深い場合には、
あなたがその関係に見合うだけの
価値を考えてプレゼントしましょう。
たとえば
30年一緒に過ごしてきた大切な夫に、
結婚30年目に、ずっと夫が欲しがっていた
50万円のロレックスをプレゼントする、
というのは喜ばれるでしょう。
笑顔
笑顔も肯定的なストロークに入ります。
特に嫌いな人に対しては
笑顔で接するのは難しいと思いますが、
そのときは
「相手を赤ちゃんだと思って接する」
を試してみましょう。
わたしたちは赤ちゃんに対して
自然に笑顔になるので、どんな嫌な人でも、
赤ちゃんだと思うことで楽に笑顔になれます。
握手や抱擁などのボディタッチ
ボディタッチも
肯定的なストロークに入ります。
ですが、
これは相手との関係の深さによっては
「マイナスの影響」がでることが多いので
使いどころは要注意です。
たとえば
「ハグをする」という行為は
アメリカでは一般的ですが、
日本で「ハグをする」と
下手すると「痴漢」扱いされてしまう
可能性が高いので、
「ハグをしてもよい」
恋人関係、親友関係に
なってからにしましょう。
肯定的ストロークの効果
わたし自身、
この8つの肯定的ストロークのうち、
たった3つを上司に行っただけで……
- 罵倒されることがなくなった
- 上司がわたしを守ってくれるようになる
などの変化を体験しました。
さらに、職場の人に
肯定的ストロークを
意識的に使っていくことで、
わたしがいない場でも
パートさんやエリアマネージャー・部長など
「社員の中で信頼できるのは進藤さんだけ」
「信頼できるのは進藤だけ」
などと言われるようになり
高い信頼関係を築くことができました。
まとめ
職場の上司・後輩・取引先・パートさんと
信頼関係を築くコツは……
●返報性を活用すること
●否定的ストロークを使用しないこと
●肯定的ストロークを積極的に活用すること
とはいえ、
これはあくまで一般論です。
あなたの職場での立場・状態によっては
逆効果になったり
別の方法を試す必要があります。
たとえば、職場にミスを多発しているXさんが
いるとしましょう。
あなたはXさんが原因で
残業することになり
行きたかったライブに行けなくなったとしましょう。
終電間際、
ようやく仕事が終わり……
Xさんがあなたの肩に手をおき
「あなたと働けて幸せでした」
声をかけられたとしたら
どう感じるでしょうか?
「ふざけるな!」と思うでしょう?
ですから、ここに書かれた一般論を
あなたの職場で運用するためには
オーダーメイドに調整する必要があります。
まずは小さく試してみて
効果があれば、大きくしていく……
ことをやってみましょう。
進藤